EOY2019

第19回 EY Entrepreneur Of The Year Japan 2019 受賞者: 丸谷 智保 氏

丸谷 智保 氏

地域密着による企業ブランド価値の向上

  • 丸谷 智保
  • 株式会社セコマ
  • 代表取締役社長

北海道内外と米国に展開する31社の企業グループ。グループ企業の農業、食品製造、物流・卸、小売により独自のサプライチェーンを構築し、システム開発、設備メンテナンスなども内製化している。店舗網は北海道と関東の一部に展開し、総店舗数は1,237店(2019年9月末時点)、年間売上高は約2千億円に上る。

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プロフィール

1954年北海道池田町出身。慶応義塾大学法学部を卒業後、株式会社北海道拓殖銀行に入行。同行破綻後はシティバンク エヌ・エイに転身し、札幌支店長、営業本部 副本部長、顧客・人材開発本部長を歴任。
2007年に株式会社セイコーマート(現 株式会社セコマ)に入社。専務取締役、取締役副社長を経て2009年より現職。

起業に至った動機

私は北海道拓殖銀行に20年勤務し、そこで破綻を経験した。拓銀は北海道の発展に大きく寄与した正統派の金融機関であったが、創設後98年でその幕を閉じた。当時、部下全員を再就職させる為に奔走する中で思った事は、「どんなに立派な貢献をしている会社でも、潰れてしまってはダメだ」でということである。消滅してしまえば結局、残された従業員、顧客、地域全てが不幸になる。無理な成長を目指し結果的に地元の市場が疎かとなり、存立基盤を不明瞭にしてしまったではないか。
さすれば、しっかりとした存続基盤=地域と顧客基盤を持つことが企業存続の原点であり、その基盤の上にこそ企業のブランド価値の向上が有る、と言うのが私の信念である。

アントレプレナーとしての信念

一見マイナスに見える事の中に、必ずプラスの要素が隠れている。
困難な状況にあってもポジティブな思考を持ち続ければ必ず新しいソリューションが見えてくる、と言うのが私の持論である。
そして「社会に対して、どう貢献できるか」を何時も考えている。
企業は社会に何らかの貢献をすることで存続しているのであって、利益の為に企業活動をしている訳ではない。貢献し続ける為には利益が必要なのだが、必要以上の利益を追い求めるのではなく、利益の中から次の貢献へと振り向けてゆく。
そうすると、不思議な事に地域から慕われ、顧客の支持は増え、企業ブランド価値は向上してゆく。


株式会社セコマ イメージ